千葉県松戸市にある興学社高等学院は、通信制の高等学校です。
通信制の高等学校には様々な事情を抱えた子どもたちが通っており、途中で退学してしまう生徒も残念ながら少なくありません。
しかし興学社高等学院は、生徒の卒業率が100%です。
つまり入学した生徒3年間学び続けて、立派に卒業していることになります。
この卒業率100%という数値は非常に素晴らしいことで、一般的な高校でも簡単に達成できません。
それが通信制高校でありながら達成できる理由は、自由度の高さにあると言えるでしょう。
一般的な高校では生徒は入学したら、30人から40人程度のクラスに振り分けられ1年間過ごさなければいけません。
しかし生徒の学力は均一ではなくそれぞれで差があり、また性格も違うので合う合わないが出てきます。
そのため勉強についていけない子どもが出てきたり、クラス内で孤立する生徒も少なくありません。
多様性を認める自由度の高さが特徴の興学社高等学院には、クラスすら存在していません。
クラスが存在していないと、これまで普通の教育システムにしか触れていない人達はどのように学習を進めるのか気になるでしょう。
興学社高等学院では、生徒が自由に授業を選択します。
選択した授業が行われている教室に自ら行って受けるシステムになっているので、既存のクラスというシステムは必要ありません。
このようにクラスという日本の学校教育において当たり前のシステムを設けないことにより、生徒は自分のレベルに適した授業を受けることが可能です。
自分に適したレベルの授業なら理解も早まるので、自信を持てるようになり自立した人間になるためのきっかけを得られるでしょう。
また与えられるのではなく自分で授業を選択するシステムというのも、自立心を養うための一助となります。
そして授業ごとに教室が違っていれば、一つの人間関係に縛られることがありません。
クラスという狭い世界の中で毎日の生活をしていると、煩わしい人間関係から抜けられず窮屈な思いをします。
しかし教室ごとに授業を受ける仲間が異なれば、広い世界の中で高校生活を過ごすことが可能です。
多くの人と知り合い一緒に勉強していれば、コミュニケーション能力を磨くことに繋がることもあるでしょう。
このように興学社高等学院では、生徒の多様性を認め自由度の高いシステムを採用しています。
だからこそ高い卒業率を誇り、通信制の高等学校として高く評価されています。
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